プラスからマイナスへ

 桜は散るから美しい。万物は常に流れ行き、いずれは朽ちる。寂びていく姿に美を感じ、愛を注ぐ。私たちは、大量生産と大量消費の中を生きてきました。ものは豊かになったが幸せを感じられないと言う人が増えています。伸び続けることがすなわち発展の証しであり、豊かさへの道なのでしょうか?プラスの追求からマイナスの美学へ......色を塗り重ねるのではなく、塗った色を落としながら完成に至る。